日本で共同親権の導入はまだ早い。モラ夫と調停離婚した二児の母が言えること

2024年4月12日、衆議院の法務委員会で、共同親権導入を含む民法改正案が与党の賛成多数で可決されました。

法務委員会で議論が始まったのは4月2日だったと記憶しています。

たった10日で可決までするなんて、戦々恐々しました。

日本の現状で共同親権を導入しようなんてありえない。

モラ夫と調停離婚した私が強く思うことをまとめました。

共同親権を含む民法改正可決のニュース

2024年4月12日、13日に書かれた記事です。

「共同親権」法案が今国会成立へ…衆院法務委で可決、DV・虐待は単独親権 (msn.com)

離婚後の「共同親権」法案、衆院法務委で可決 来週にも衆院通過へ (msn.com)

離婚後の「共同親権」…子どもに不利益が及びかねない「懸念」とは 民法改正案が衆院委で可決 (msn.com)

「共同親権」を導入 民法改正案を可決 衆院法務委員会 与野党の修正合意受け (msn.com)

今後の日本の家庭制度に大きく影響を与える制度なのに、テレビでは全く報道されていないし、ネットニュースも大谷翔平さんや水谷一平さんのことばかり。

あと桜の開花やら気温が高くなるやら。

曙さん亡くなった等。

隠せと指示が出てるんですか?報道しちゃいけないんですか?

国民の生活に深く関わる制度なのに、どうして報道されないのか、マスコミへの不満、不信が募ります。

少し自分の過去の話をします。

弁護士をつけて調停離婚した時の親権の話

私は調停離婚をしました。

モラ夫も私も弁護士をつけました。

(私は無収入で貯蓄も少なかったため、法テラスを利用しました)

親権は私がとりましたが、モラ夫も主張していました。

でも、日本の法制度は母親神話が強く、子どもは4歳だったし、子連れで実家に帰り地元の保育園にも通い始め、私も仕事を始めていたので、モラ夫には付け入る隙もなかったと思います。

子の現状維持に努めるべきという司法の考えを離婚本を読んで知っていたので、その通りに進めていました。

親権はほぼ間違いなく私が取れる予定でした。

(ちなみに、離婚前に熟読した本はこちらです↓)

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親権と養育費の支払いと面会は分けて考えなくてはいけない

弁護士に、そうはっきり言われました。

親権、養育費の支払い、面会は別ものだから、分けて考えてください。

つまり。

  • 親権がないから養育費払わない・・・×
  • 養育費払わないから面会させない・・・×

ということでした。

双方弁護士がついていたので、その点は弁護士同士で一致していました。

でも、モラ夫と先方の弁護士がもめて解任することになり、約1年やってきた調停が破棄になる可能性が出てきたため、今決めてきたことだけで調書を作り、離婚はしましょう、未定のところ(面会について)は離婚後に決めましょうということになりました。

なかなかレアな展開だそうです。↑🙄💦

(先方の弁護士事情としても、解任前にひとつ成果をあげて報酬を得たいのでしょう、という自弁の分析。)

これだけでもモラ夫の人間的やばさが出ちゃってます。

離婚に応じ親権をゆずることになったモラ夫の最後の抵抗

終盤、モラ夫の主張が暴走します。

モラ
モラ

俺に金を払えば離婚に応じるし、親権もゆずる。

払わなければ認めない。

徹底的に争う。

今までの身をひるがえし、最後に強く出てきました。(弁護士も怒ってました)

決まりかけた最後でもおとなしくしない。

自分が主体でいたい。

モラ夫はこういう人間です。

感情的な詳細は避けますが、結局私は150万円モラ夫に支払って、離婚をして親権も得たのです。

(常識的にはありえない話です。)

お金の根拠については別の話になるのでまた別記事で書きます。

一般的には「はぁ?(*´Д`)」と思われるようなことでもやっちゃう、自分が中心でいたい、主導権は自分!それがモラ夫です。

離婚調停で決まったこと

調停離婚をして、以下のことが決まりました。

  • 親権は私が持つ(元夫は親権を失う)
  • 娘は私と暮らす
  • 元夫は養育費を支払う
  • 面会については離婚成立後に元夫が面会請求の調停を起こして決める
  • 私が元夫に150万支払う(不貞も何もしてないのにー!)

最後が一番体裁悪いですね。

でも周りは何とでも言えばいい。

自分たちとその弁護士は真意を知っている。

私は何も恥ずべき点はない。

モラ夫の頭がおかしさが異常で、それに屈するかたちで、無駄な争いを避けたんだと。

親権を失い離婚に応じた元夫の主張

が、結論。

面会なし、養育費払わない、で終わりました。。。

面会請求の調停で、モラ夫は…

面会請求を退いてやってもいいがそれなら養育費は支払わない。

払ってほしいなら面会を隔週一日受け入れろ。

会う場所は義母もいるからモラ夫の住む実家で、お前が送迎しろ。

面会中の費用は俺が払ってやる。

でした。

弁護士解任して双方弁護士いなくなったら弁護士がそれはだめだと言っていたことを全部絡めて要求してきました。苦笑

そういう人間です。まともな話し合いは不可能です。

もし共同親権だったら離婚していなかったかも

もし婚姻時に共同親権が一般的な世の中だったら、私は離婚するほどのエネルギーを持てていなかったかも知れないと思います。

そういう視点からすれば、この共同親権とは確かに離婚しにくくする制度です。

離婚しにくい社会への第一歩でしょう。

夫に内密に準備して別居することができなかった

子どもの引っ越し、転園にも親権者の同意が必要ならば、できなかった。

逃げられませんでした。

共同親権者の収入合算ならひとり親助成の対象外になることは足枷になった

もし共同親権者の収入を合算して、その子の保護者の収入と見なされるなら、ひとり親家庭で育った子どもでも各種手当の対象外になる子が増加するでしょう。

そうなると、経済的負担が子どもにもいくことが明白なので、貧しい負担を子にさせるなら、自分が我慢し続けるしかない、と離婚を諦める人も増えるでしょう。

まさしく、”離婚しにくい社会”です。

(でも実は離婚後の手当申請時に失態を犯し、助成を全く得られませんでした。笑

そんな私でもなん~とかなったから、お金がない、貧しくなる、というのは離婚しない理由にはならないと思います。その話はこちらです。💧😅)

ひとり親認定に失敗し児童扶養手当を得られなかった4つの理由と大事なこと | つまいこブログ (tsumaiko.com)

もし離婚できていなかったら

私はこの世にいなかったと思います。

当時は田舎の8階に住んでいました。

毎夜、夫がひとり夜遊びにでかけ、娘が眠った後、めがねを外して見た夜景は、下がきらきらして綺麗でした。

天と地の境目が暗くて見えなくなって、暗い夜空に下界のキラキラが美しくて、恍惚としていました。

飛んでいきたい気持ちを、親や娘のことを思って抑えつけ蓋をして、床についていたものです。

精神的に病んでいたので、いつ飛び出してもおかしくなかったと思います。

ろうそくと花

共同親権の現時点での問題点が多々ありすぎです。

現状の日本で共同親権を導入するのは危険です。

母子の生死にかかわる問題なのに、なぜこんなに早く、急いで可決してしまうのか。

恐ろしいし怖いです。

日本の民主主義はこんなものなのでしょうか。

問題点について、私が思うところを整理して、順次追記していきます。今回はここまで。

ここまで読んでくださって

ありがとうございました。

モラハラ夫との生活から抜け出すまではこちらから読めます。

別居して離婚調停を起こして離婚が成立するまではこちらからどうぞ。

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